2023.04.07
AGAを自力で治すことは可能か?効果的なヘアケアについて
生え際が広くなってきたり、抜け毛の量が増えてきたりすると頭皮や毛髪の状態が気になり始めます。
その時にまず考えるのが、「自力で薄毛をどうにか予防したり、治したりする方法はないか?」だと思います。
ここではAGAを含む薄毛を自力で治すことは可能なのか?普段からできる効果的なヘアケアにはどのようなものがあるかについて解説していきます。
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AGAは自力で治せない進行性の薄毛
男性の薄毛の原因の約8割近くがAGAと言われています。
そのため、多くの薄毛がAGAによる影響を受けている可能性が強いですが、できるだけ自力で治したいと考える方も多いと多いです。
しかし、結論から言うと、もしその薄毛の原因がAGAの場合は自力で治すことはできません。
しかもAGAは進行性の薄毛のため、そのまま何もせずに放置しておくとさらに症状は悪化していきます。
ただ、薄毛の原因は一般の人では区別がつかないため、専門医による診察での判断が必要ですが、AGAではない一時的な脱毛症の可能性もあります。
まずは薄毛の原因を専門の医療機関で特定することが先決です。
予防または回復が可能な薄毛
薄毛でも予防や回復が可能なものがあります。
ホルモンバランスの乱れによる薄毛
ホルモンの分泌量は毛髪に大きな影響を与えます。
ホルモンの分泌量が一時的にでも過剰に増えることで、頭皮環境が悪化して薄毛を招いてしまう場合も少なくありません。
しかし、ホルモンの分泌量が正常に戻ることで、もう一度ヘアサイクルの働きも正常化して自然な発毛が可能になります。
紫外線による薄毛
肌の天敵でもある紫外線は頭皮や毛髪にとっても同様で、薄毛を引き起こす大きな原因となりえる存在です。
紫外線を強く浴び続けると、毛髪の成長を促す毛母細胞や毛包幹細胞にダメージを与えてしまい、結果毛髪の成長を妨げてしまいます。
紫外線には大きく以下の3種類に分かれていて、薄毛の原因になると言われているのがUV-Aです。
UV-Aは肌の表皮を越えて真皮まで到達する紫外線で、毛母細胞などにダメージを与えます。
地上に届く紫外線の95%が該当すると言われていて、長時間浴び続けることでダメージが蓄積され、薄毛の原因につながります。
参考元:大阪AGA加藤クリニック 髪や頭皮に影響を与える紫外線3種
日頃から帽子や日傘を活用するなど、できるだけ紫外線を頭皮が浴び続けないように工夫しましょう。
偏食が原因の薄毛
普段の食生活も薄毛の原因と大きく関係するので注意が必要です。
高脂質や高コレステロールの食事を多く摂取していると、皮脂が過剰に分泌されて薄毛を引き起こします。
また、偏った食事で毛髪の栄養素であるアミノ酸やタンパク質、亜鉛などのミネラルが不足することで毛髪の発育を妨げる原因になるなど、食生活は薄毛に大きく関係します。
毛髪にとって良い食事を摂って栄養バランスを整えることで、正常なヘアサイクルを取り戻し薄毛の抑制につなげることが可能です。
睡眠不足による薄毛
睡眠不足は成長ホルモンの分泌量を減少させ、抜け毛を増やす原因になります。
人間は睡眠中に成長ホルモンが分泌されて毛細胞が活性化し、発毛や育毛を促す働きが起こりますが、睡眠の質が悪いと毛髪の成長が阻まれます。
寝る前にスマホを見ないようにするなど、しっかり熟睡できるように工夫することが大切です。
ストレスによる薄毛
強いストレスが長期間続くとホルモンバランスや自律神経が乱れ、体調だけでなく毛髪の成長にも影響を及ぼし、薄毛の原因にもなります。
過度なストレスは交感神経が優位に働き、心身をリラックスさせることができなくなることで睡眠の質低下や血行不良を引き起こします。
日頃からあなた自身に適したストレス解消の方法を意識的に行うようにすることで予防が可能です。
過度な飲酒や喫煙による薄毛
過度な飲酒はアルコール分解のために胃腸に負担をかけるだけでなく、毛髪の成長に必要な栄養素であるビタミンやミネラルを消費してしまいます。
喫煙も血管を収縮する作用が強く働くことで血行不良を引き起こし、毛髪に必要な栄養素が行き届かなくなって抜け毛や薄毛のリスクが高くなります。
アルコールやタバコは嗜好品でもありますので、完全に断つとストレスにつながる恐れもあるため、徐々に量を減らしていくなど無理のない範囲で行うことが大切です。
自力でできる効果的なヘアケア
予防または回復が期待できる薄毛は、主に生活習慣の見直しによって改善できる可能性があります。
生活習慣の見直しに加えて毛髪の成長を促すヘアケアを行うことで、薄毛の予防だけでなくしっかりとしたコシやハリのある毛髪の実現も可能です。
シャンプー
まず一つ目が洗浄効果の高いスカルプシャンプーや育毛シャンプーを使う方法です。
スカルプシャンプーや育毛シャンプーは頭皮の環境を整え、抜け毛予防にも期待できます。
毎日使用するものなので、特に努力の必要もなく手軽にケアできるのもメリットです。
しかし、洗浄力が強く必要以上に皮脂の汚れを落としてしまう場合もありますので、少しでも異変を感じたら使用を中止してください。
育毛剤・発毛剤
2つ目の効果的なヘアケアとして育毛剤や発毛剤が挙げられます。
こちらも日常行うシャンプー後に適量を塗布することで、毛髪にとって必要な栄養素を与えたり、頭皮環境を整えたりする効果に期待できます。
育毛剤は「今生えている髪を健康的に育てる効果」に期待でき、洗浄力に重点をおいているシャンプーよりも有効成分は高いものが多いです。
しかし、育毛剤もAGAの進行を防ぐ効果はなく、毛量が増えるわけではありません。
スカルプシャンプーと同じように抜け毛の予防が目的になりますが、使用して少しでも違和感があれば無理に使用し続けないように気をつけましょう。
頭皮マッサージ・ケア
頭皮マッサージも薄毛や抜け毛予防として効果的です。
血行を促進し、髪の成長に関係する毛乳頭細胞を活性化することで頭皮や毛髪に栄養素が届きやすくなり、毛量の増加やコシや太さが増すことにつながります。
毎日のシャンプーの時など、自宅で誰でも手軽に行えて費用もかかりませんし、毎日の習慣として取り入れることをオススメします。
自力で治せないAGAは?
残念ながら自力で治すことができないAGAは、進行を押さえて発毛を促すために専門クリニックで診察を受けて治療を行う必要性があります。
主流の治療方法といえば薄毛の進行を抑制するフィナステリドや、ヘアサイクルを整えて発毛を促すミノキシジルの成分が配合された治療薬を用いた治療です。
個人差はありますが、一般的には服用を開始してから約半年から1年ほど継続することで発毛を実感できるようになります。
進行が進めば進むほど治療期間も長くなってしまうため、薄毛が気になりだしたらどれだけ早めに相談して治療を開始するかが毛髪を失うか維持するかの分かれ道です。
少しでも異変を感じたら⁉医療機関でまずは受診しよう
薄毛の対策には様々な方法がありますが、最も手っ取り早く薄毛を最短・最速で抑えるためには専門の医療機関による診察が一番オススメです。
一般の人が何が原因かわからず改善策を模索し続けるよりも、医学的根拠に基づいた方法についてアドバイスをもらう方が回り道をせずにすみます。
最近ではAGAを専門に扱うクリニックで、通院しなくても専門医が頭皮や毛髪の状態をオンラインで診察してくれるオンライン診療を導入しているところが急増しています。
初回カウンセリングを無料で行っているクリニックもありますので、プロの目とアドバイスを有効活用しましょう。