2023.11.10
頭皮がベタベタする脂漏性脱毛症とは?AGAとの違いや治し方
「最近頭皮がベタベタしている…」
「フケが多くなった気がする」
これらの症状に心当たりがある方は、脂漏性脱毛症かもしれません。
脂漏性脱毛症が進行した場合、抜け毛が悪化する恐れがあります。
放置していても治る症状ではないため、注意が必要です。
この記事では、脂漏性脱毛症の原因や治療方法について解説していきます。
正しい知識をつけて、薄毛改善の参考にしてみてください!
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脂漏性脱毛症とは?
脂漏性脱毛症とは、脂漏性皮膚炎から起こる脱毛症のひとつです。
皮脂の過剰分泌によって頭皮環境が悪化し、抜け毛が進行してしまいます。
脂漏性皮膚炎とは?
皮脂分泌が盛んな部位(生え際・脇の下・背中・胸など)で起こりやすく、ニキビや炎症、湿疹などを招く
脂漏性脱毛症は、頭皮のベタつきや大量のフケが出ることが特徴です。
脂漏性脱毛症の原因は真菌(カビ)
詳しい原因はわかっていませんが、最近の研究では、「マラセチア」と呼ばれる常在菌が大きく関係していると考えられています。
マラセチアは健常時はトラブルを起こしませんが、皮脂や汗をエサにして急激に増えると、頭皮に炎症を引き起こします。
そのため、皮脂の過剰分泌を抑えるために、生活習慣の改善が大切になります。
脂漏性脱毛症の治し方
脂漏性脱毛症はまずは皮膚科を受診することが第一歩。
マラセチアというカビが原因で脂漏性脱毛症が起こっている場合、抗真菌薬やステロイドを使用して治療します。
抗真菌薬は、マラセチアの活性化を抑える作用があります。
一方ステロイド外用薬は、頭皮の炎症を抑える効果があります。
ただ、副作用が起こるリスクがあるため長期間の使用には注意しましょう。
どちらも併用するケースもありますが、医師の指示を守って正しく使用してください。
脂漏性脱毛症のセルフケア
脂漏性脱毛症は病院に通うと同時に、生活習慣の見直しが大切です。
皮脂分泌の抑制をするために日々の過ごし方を改善してみましょう。
食生活を改善する
脂っこい食べ物やジャンクフードばかり食べていると、過剰な皮脂を分泌させてしまい、脂漏性脱毛症を悪化または再発させてしまいます。
また、乱れた食生活は頭皮の健康が損なわれ、髪の成長に欠かせない成分が十分に分泌されにくくなります。
脂漏性脱毛症を改善するには、皮脂の過剰分泌を抑える効果がある、ビタミンB2やビタミンB6が含まれる食材を積極的に摂取すると良いでしょう。
皮脂の過剰分泌を抑えるオススメの食材
ビタミンB2 | ビタミンB6 | |
食材 | 豚レバー | にんにく |
焼きのり | ピスタチオ | |
アーモンド | 牛レバー | |
モロヘイヤ | かつお | |
ブロッコリー | 鶏ささみ |
脂漏性脱毛症が気になる方は、脂っこい食べ物は避けて、健康的な食生活を目指すことが大切です。
睡眠時間をしっかりとる
規則正しい睡眠時間を確保することも、脂漏性脱毛症の改善に役立ちます。
睡眠不足が続くと、自律神経のバランスを崩してしまいます。
その結果、血液の循環が滞り頭皮環境の悪化に繋がってしまいます。
適切な睡眠時間には個人差があり、「8時間眠らなければスッキリしない」「5時間睡眠でもスッキリ起きられる」という方もいます。
睡眠時間は人により様々ですが、質の良い睡眠で「自分自身がスッキリと目覚められる時間」を確保することが大切です。
自分に合った睡眠時間を確保するポイント
- 昼食後に眠くならない
- 朝スッキリと目覚められる
- 毎日同じ時間に目が覚める
- 日中活動的に動くことができる
上記のポイントを目安に、自分に合った最適な睡眠時間を探してみるとよいでしょう。
ヘアケアを見直す
脂漏性脱毛症の改善にはヘアケアを見直すことも重要です。
見直すポイントは主に以下の2つです。
- 正しいシャンプーの方法かどうか
- 肌質に合っているシャンプーがどうか
シャンプーするときは、ゴシゴシ擦らず指の腹で優しく頭皮を洗うことが大切です。
そして、洗い流しに気をつけてしっかりすすぎましょう。
また、肌質に合っていないシャンプーを使用している場合があります。
洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていると、頭皮環境を悪化させる恐れも。
肌に優しいアミノ酸系シャンプーを使うなど、自分に合ったシャンプーを見つけてみてください。
脂漏性脱毛症とAGAの違い
AGAとは、進行性の薄毛の症状。
脂漏性脱毛症もAGAも抜け毛が増えるという点では共通していますが、原因は異なり、治療方法も異なります。
脂漏性脱毛症 | AGA | |
症状 | 抜け毛の増加大量のフケや炎症を伴う | 抜け毛の増加(生え際や頭頂部からの脱毛) |
原因 | 脂漏性皮膚炎が原因 | 悪玉男性ホルモンの増加 |
根本の原因は全く異なりますが、脂漏性脱毛症とAGAを併発することもあります。
炎症やフケの増加以外にも、生え際や頭頂部の脱毛が目立っているなら、AGAの併発を疑いましょう。
まとめ
この記事では、脂漏性脱毛症の原因や改善方法、AGAとの違いについて詳しく解説してきました。
脂漏性脱毛症の改善には、病院の受診と生活習慣の見直しが大切です。
頭皮のベタつきやフケ、かゆみと共に抜け毛が増えたな…と感じたら、早めに皮膚科を受診してください!