2023.11.21
男性ホルモン「テストステロン」が多いとはげやすい?噂について解説!
「男性ホルモンが多いとはげやすいらしい」
「テストステロンが増えたら薄毛になる」
こんな噂、聞いたことありませんか?
男性ホルモンが増えたらはげてしまうなんて、実に悩ましい問題です。
しかし、この噂は本当に正しいのでしょうか?
そこでこの記事では、男性ホルモン「テストステロン」と薄毛の関係性について徹底的に解説していきます!
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男性ホルモン「テストステロン」と薄毛の関係
AGAの原因は「ジヒドロテストステロン(DHT)」
実は薄毛の原因はテストステロンではなく、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という悪玉男性ホルモン。
テストステロンは、男性らしい身体を作ったり精神の安定を保つなど良い働きをします。
一方、ジヒドロテストステロンはAGAやニキビ、前立腺肥大の発症など、身体に悪影響を与えてしまうのです。
AGA発症の原因
AGAの発症には、ジヒドロテストステロンが大いに関係しています。
「テストロテン」が「5aリダクターゼ」という酵素と結合することで、「ジヒドロテストロテン」に変換されます。
そして、ジヒドロテストステロンの濃度が高くなると、毛母細胞の活動を阻害し正常なヘアサイクルが乱れを起こし、抜け毛や薄毛につながるのです。
テストステロンの量と薄毛は関係ありません
結論として、テストステロンが多いから薄毛になる!とは限りません。
薄毛の原因は、テストステロンではなくジヒドロテストステロンです。
テストステロンは個々では悪さはしません。
そのため「テストステロンが多い=はげる」は間違いで、「ジヒドロテストステロンが多い=はげる」が正しい解釈になります。
そもそもテストステロンとは?
そもそもテストステロンとはどんなホルモンなのでしょうか?
詳しくみていきましょう。
テストステロン役割
テストステロンは、数ある男性ホルモンの中で最も分泌量が多いホルモン。
「男らしさ」を構成するホルモンとして、男性らしい肉体の形成や、生殖機能向上、髭や体毛の発毛を促進する作用があります。
また、幸福感をもたらすホルモン「ドーパミン」の生成を促す効果もあり、記憶力や集中力の向上にも役立っています。
テストステロンの主な役割
- 筋肉・骨格の強化
- 生殖器の形成
- 性欲を高める
- 記憶力や集中力の向上
- 前向きな気持ちにさせる
- 髭や体毛の発毛促進
テストステロンの基準値
テストステロンには「総テストステロン」と「遊離テストステロン」があります。
遊離テストステロンは年齢による減少傾向があるため、10年ごとの年齢層での基準値が設けられています。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | |
上限値 | 27.9 | 23.1 | 21.6 | 18.4 | 16.7 | 13.8 |
平均値 | 16.8 | 14.3 | 13.7 | 12.0 | 10.3 | 8.5 |
下限値 | 8.5 | 7.6 | 7.7 | 6.9 | 5.4 | 4.5 |
薄毛対策なら「ジヒドロテストステロン」を減らしましょう
ジヒドロテストステロンを減らすためには、5aリダクターゼとの結合を防ぐことが肝心です。
そのために最も効果的なのが、AGA防止薬を服用すること。
デュタステリドやフィナステリドなどの内服薬は、「5aリダクターゼ」の働きを抑制し、ジヒドロテストステロンの生成を阻止する働きがあります。
これらの薬は専門のクリニックや皮膚科で処方してもらえるので、気になる方は一度相談してみましょう!
まとめ
この記事では、男性ホルモン「テストステロン」について詳しく解説してきました。
内容をまとめると、
- 「テストステロン」が多い=はげる!ではない
- 悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」がはげの原因
- 薄毛対策にはAGA治療薬の服用がおすすめ
上記のポイントをチェックして、薄毛対策に活用してみてくださいね!