2023.02.09
こんな抜け毛は要注意⁉原因と対策の正しい見極め方について
「ん⁉最近髪の毛がよく抜けない?」
「あれ⁉こんなに髪の毛って抜けてたっけ?」
大切な毛髪が抜けていくのを目の当たりにすると、「このままドンドン髪の毛がなくなってしまうのではないか…。」と、心配になりますよね?
とは言え、頭皮や毛髪に良さそうという理由だけで色々な育毛ケア商品や薄毛予防の方法に手を出しても改善するどころか悪化する恐れすらありますので注意が必要です。
では抜け毛の原因をどうやって見分け、どう対処すれば健全な毛髪を維持できるのか。
なかなか判断が難しいのが薄毛の問題です。
ここでは抜け毛が起こる主な原因や、抜け毛の症状が表れた時の正しい見極め方、対策方法について解説していきます。
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抜け毛にも正常と異常な抜け毛の2パターンがある
気になる抜け毛ですが、実は抜け毛には特に薄毛の心配もない自然な抜け毛と、そのまま放置していては取り返しのつかない状態になってしまう抜け毛があります。
まず自然脱毛と呼ばれる正常な抜け毛は、新しい毛髪が生まれ変わるために役目を終えた毛髪が抜けるという自然なサイクルで起こり、1日あたり約50〜100本の抜け毛が誰もが普通に発生します。
自然脱毛は普段のブラッシングや洗髪、抜け毛が多い季節と言われる秋などに抜けやすくなりますが、普段と変わらない抜け毛具合や1日50〜100本程度であれば特に心配する必要はありません。
しかし、普段の洗髪時よりも指に引っかかる抜け毛の量が多い場合や、排水口に詰まっている毛髪の量に異変を感じた場合は「異常な抜け毛」の可能性もありますので、少し注意した方がよいでしょう。
自然な抜け毛と異常な抜け毛の違いを見極める3つのポイント
では、自然な抜け毛と異常な抜け毛の違いですが、どうやって見分ければよいでしょうか?
主な見分け方としては以下の3つになります。
抜け毛の毛根の状態
まず注意して確認したいのが毛根の状態です。
正常な抜け毛の毛根はふっくらとして丸みを帯びた白い膜のようなものが付着しています。
この白い膜は毛根鞘(もうこんしょう)と呼ばれる髪と頭皮を連結させている組織で、接着剤のような役割を果たしています。
毛髪の成長期が終われば自然に抜け毛として抜けて連結の役目を終えます。
もし、この毛根が「小さい」「ふくらみがなく先細っている」「毛根鞘がない」といった症状がみられたら、何かしらの原因で髪が十分に成長しきれないまま抜け落ちた可能性が高いです。
抜け毛の太さと長さ
髪自体の太さや長さが、以前よりも「細くなった」「短くなった」と感じた場合も要注意です。
具体的に何ミリ以下であれば異常な抜け毛といった基準は特にありませんので、自身の感覚に頼ることになりますが、抜け毛を確認してみて以前よりも「元気がなさそう」と感じれば注意しましょう。
成長過程で抜け落ちている、本来の毛髪の寿命を迎える前に何らかの原因で死滅してしまっている可能性があります。
抜け毛の本数は正常か?
従来の抜け毛の本数である1日50〜100本を明らかに越えるような大量の抜け毛は何らかの病気が潜んでいる可能性があります。
男性の進行性の薄毛であるAGAや他の脱毛症、もしくは何か別の病気で服用している薬の影響なども考えられます。
大量の抜け毛が発生している場合は、そのまま放置せず毛髪専門のクリニックで診察を受けるようにしてください。
異常な抜け毛が起こってしまう主な6つの原因
そもそも異常と思われる抜け毛が発生してしまう原因は何でしょうか?
主な7つの原因は以下のとおりです。
AGA
男性の脱毛症で最も多いのがAGA(男性型脱毛症)です。
生え際や頭頂部の毛髪が段々と薄くなってくるのが特徴で、進行性のためそのまま放置しておくとさらに悪化していきます。
食生活
普段の食生活も頭皮の健康状態に大きく影響してきます。
普段から高コレステロールや高脂質の食事が多い方は血行の状態が乱れ、頭皮や毛髪に十分な栄養が届かなくなってしまっている恐れがあります。
脂質やコレステロールを抑え、髪の栄養素であるタンパク質や亜鉛、ビタミンなどをバランスよく摂取することが大切です。
また、毎日の食事によるバランスが難しい場合は、アミノ酸や亜鉛が含まれたサプリメントの活用も有効的です。
飲酒・喫煙
飲酒・喫煙も頭皮や毛髪に必要な栄養素が届きにくい要因の一つです。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させて血行を悪化させる働きがあり、アルコールも毛髪の成長に欠かせないアミノ酸をアルコールの分解で消費されて不足してしまいます。
一気に断ち切ってしまうのはストレスの原因になりますので、徐々に本数や量を減らすようにして改善を図りましょう。
ストレス
過度なストレスが続くことで自律神経が乱れ、精神だけでなく頭皮状態のバランスも崩れます。
緊張状態が続くと血管が収縮しやすく抜け毛を引き起こしますので、適度な運動や息抜きを意識的に行ってストレスを発散するようにしましょう。
間違ったヘアケア
普段から使用しているシャンプーやヘアカラー、スタイリング剤の取り扱いにもあなたが知らない間に頭皮にダメージを与えている可能性があり、注意が必要です。
洗浄効果が高いシャンプーや自身の頭皮に合わないスタイリング剤などを長期間使用し続けることで、頭皮環境を悪化させている恐れがあります。
特に頭皮の湿疹や赤みは目視で確認しづらいため、気をつけましょう。
「かゆみがひどい」「頭皮が突っ張る」「フケが出てパサパサする」など、少しでも異変を感じたら使用を中止して、シャンプーやスタイリング剤を見直すようにしてください。
パーマ液やヘアカラー剤も頭皮に大きなダメージを与えますので、使用する頻度が多い方は要注意です。
加齢
加齢で頭皮の老化が進んで血行が悪くなってしまい、結果的に抜け毛が増えることも原因の一つです。
加齢による抜け毛はある程度仕方がないと言えますが、頭皮が硬くなるのを防ぐために日頃から頭皮マッサージやケアを行うことで予防できます。
以上のように異常抜け毛には様々な原因や、複数の原因が絡み合っていることも多く、根本的な原因を特定しにくいといった特徴があります。
抜け毛の改善によく使われる対策方法
スカルプシャンプー
最も手っ取り早く始められるのがスカルプシャンプーです。
スカルプシャンプーは頭皮の環境を整え、健康的な毛髪に導く有効成分が配合されたシャンプーで、抜け毛予防にも期待できます。
しかし、洗浄力が強く必要以上に皮脂の汚れを落としてしまう場合もありますので、少しでも異変を感じたら使用を中止してください。
また、スカルプシャンプーにはAGAを防ぐ効果はなく、あくまで抜け毛の予防であることを予め認識しておきましょう。
育毛剤
シャンプーの次に検討するものとして育毛剤があります。
育毛剤は「今生えている髪を健康的に育てる効果」に期待でき、洗浄力に重点をおいているシャンプーよりも有効成分は高いものが多いです。
しかし、育毛剤もAGAの進行を防ぐ効果はなく、毛量が増えるわけではありません。
スカルプシャンプーと同じように抜け毛の予防が目的になりますが、使用して少しでも違和感があれば無理に使用し続けないように気をつけましょう。
頭皮マッサージ・ケア
頭皮をマッサージして血行を促進し、頭皮や毛髪に栄養素が届きやすいようにする方法です。
頭皮マッサージを行うことで、髪の成長に関係する毛乳頭細胞を活性化し、毛量の増加やコシや太さが増すことにつながります。
薄毛がAGAの場合だと薄毛の進行をマッサージで防ぐことはできませんし、即効性もありませんが、自宅でかんたんにできて頭皮が硬くなってしまうことは予防できます。
費用もかかりませんし、毎日の習慣として取り入れてみると良いでしょう。
もし異常な抜け毛に該当したら⁉まずは無料カウンセリング
薄毛の対策には様々な方法がありますが、最も手っ取り早く薄毛を最短・最速で抑えるためには専門の医療機関による診察が一番オススメです。
一般の人が何が原因かわからず改善策を模索し続けるよりも、医学的根拠に基づいた方法についてアドバイスをもらう方が回り道をせずにすみます。
最近ではAGAを専門に扱うクリニックで、通院しなくても専門医が頭皮や毛髪の状態をオンラインで診察してくれるオンライン診療を導入しているところが急増しています。
初回カウンセリングを無料で行っているクリニックもありますので、プロの目とアドバイスを有効活用しましょう。
専門クリニックによるオンライン診療の流れ
オンライン診療の方法には各クリニックによって様々ですが、ここでは予約から終了までの一般的な流れについて解説していきます。
STEP1 オンライン診療の申込み・予約
まずはクリニックのHPでオンライン診療予約を行います。
空いてるお好きな時間・日程を入力し、日程が確定したら当日クリニックからお知らせがあった診療用URLにアクセスします。
STEP2 医師によるオンライン診療
身分証明書などを用意し、必要書類に記入を終えたら診療開始です。
スマホやタブレットのカメラで頭皮や毛髪の状態を診察してもらいます。
初診時はカウンセリングから診療まで約40〜60分ほど要します。
STEP3 治療スタート
治療が必要と判断された方で治療を希望される場合は薬の処方を行います。
お支払いの案内をし、入金確認後に治療薬と採血キットを指定の住所に発送します。
クリニックによっては即日発送してくれるところもあります。
STEP4 治療薬の受け取り
処方された治療薬が身体に影響がないかを調べるために血液検査を行います。
後日治療薬を受け取ったら採血した検体を返送し、医師の指示に従い服用を開始していきます。
STEP5 数ヶ月後に経過観察
AGA治療の効果を確認できるまでに個人差がありますが、およそ半年から1年は継続する必要があります。
特に治療期間の縛りはありませんので、途中いつでも辞めることが可能です。
2回目以降の診療もオンラインで行い、頭皮の状態や健康状態などの経過観察を行って後日治療薬の処方・発送を行います。
やってはいけない「やみくも」対策
抜け毛が気になりだした方がやってしまいがちなのが、ネットの情報に振り回されたり、自己流で色んな薄毛対策に手を出してしまうことです。
何か毛髪や頭皮に「良さそう」な対策を行うことで、ちょっとした安心感は得られます。
しかし、本人がケアしているつもりでも、行っている対策が実はほとんど効果がない場合も十分に考えられます。
大切な毛髪を守るためには、医療機関で診察してもらって「現在地」を確認して正しい方向に向かう道標を手に入れることが何よりも大切です。
薄毛対策の一番の近道は慌てず正しい処方を着実に
ここでは薄毛の原因とよくやってしまいがちな間違いや、対策の正しい見極め方を中心にお伝えしてきました。
「ひょっとして俺、髪薄くなってきた⁉」
「抜け毛の量、前より増えてない⁉」
このように一瞬感じても、自分が「ハゲるかも」という可能性は誰もが受け入れがたいためどうしても見て見ぬふりをしたくなってしまいます。
しかし、もしその症状がAGAであった場合は、ドンドン薄毛が進行していきます。
そのまま正しい対策をせずに様子見を続けて、いよいよ薄毛であることに疑いの余地がなくなってきた時にはもう手遅れ…なんてことも。
だからといって自己判断で育毛剤やスカルプケアなど、あらゆる手段に手を出してしまうと効き目がないどころかさらに状態が悪化してしまう恐れがあります。
少しでも気にあることがあれば、専門クリニックに医学的根拠に基づいた診療を行ってもらい現在の状態と今後の善後策についてアドバイスを受けるようにしてください。
もしそこで問題ないと診断してもらえれば安心できますし、治療が必要な場合でもあなたの頭皮や体質に合った治療方法を提案してくれます。
薄毛の疑いはプロの目で正しく確かめる。
それが薄毛の症状を最も早く食い止める方法です。