2023.04.07
AGA治療薬ザガーロは薄毛に対する効き目は本当にあるの?
進行性の脱毛症であるAGAは薄毛で悩む私たち男性にとって一日でも早くどうにか解決したい問題です。
AGAの治療といえばAGA治療薬を使った薬物治療がオーソドックスな方法として知られています。
しかしそんなAGA治療薬ですが、現在様々な治療薬が承認されていて「どの治療薬を使えばベストなの?」と、効果や安全性についてよくわからないと言った方も多いのではないでしょうか?
この記事では数ある治療薬の中でも比較的新しい治療薬として、近年注目を集めているザガーロの効果や安全性を中心にお伝えしていきます。
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ザガーロとは
ザガーロとはAGA治療薬の一つで、薄毛の抑制効果が認められているデュタステリドを主成分にした治療薬です。
デュタステリドは元々前立腺肥大の治療薬として日本では最初に承認されて処方が行われていましたが、AGA治療にも効果が認められたことでAGA治療薬ザガーロが治療薬として2015年に承認されました。
ザガーロ以外に同じ薄毛の抑制効果が認められている治療薬にプロペシアがありますが、こちらは主成分がフィナステリドです。
AGAの原因はDHT(ジヒドロテストステロン)
プロペシアとザガーロ、どちらも薄毛の抑制効果があるフィナステリド、デュタステリドをそれぞれ主成分にしています。
そもそも薄毛の主な原因であるAGAは、男性ホルモンの働きが毛髪にとって悪性に変換されてしまうからです。
男性ホルモンの一種であるテストステロンは、男性生殖組織の発達や筋肉の増加、中枢神経の働きを妨げる障害からの保護を担うなど、私たち男性にとって重要で欠かせないものです。
しかし、このテストステロンは5αリダクターゼという酵素と結合することで、薄毛の元凶であるDHT(ジヒドロテストステロン)が活性化されてしまいます。
その結果、ヘアサイクルが短くなって毛髪が十分に成長できず、抜け毛が増えて髪の毛が生えにくい環境が生成されてしまいます。
フィナステリドとデュタステリドは、どちらも薄毛の元凶であるジヒドロテストステロンが増加するのを抑えます。
プロペシアとザガーロの主成分以外の違いとは?
プロペシアとザガーロの違いは主にフィナステリドかデュタステリド、どちらを主成分にしているかになりますが、両者の違いは抑制できる許容範囲の違いです。
薄毛が進む原因とされる5αリダクターゼにはいくつかの種類がありますが、プロペシアは5αリダクターゼのⅡ型のみに作用するのに対し、ザガーロはⅠ型とⅡ型の両方に作用します。
また発毛効果もプロペシアより約1.6倍もあるなど、高い治療効果に期待できます。
治療薬の服用は体質や副作用も考慮する
プロペシアとザガーロを単純に効き目だけで比較しますと、発毛効果や両方の5αリダクターゼに抑制作用するザガーロがより効果的と言えます。
しかし、それだけではプロペシアよりもザガーロの方が優れているとは言えない理由の一つに副作用の問題があります。
ザガーロの主な副作用には男性機能障害、肝機能障害などがあり、プロペシアも同様の副作用が報告されていますが、発生頻度は若干ザガーロの方が多いです。
どちらを服用するかは毛髪を専門に扱うクリニックで医師と相談のうえ、決めることが大切です。
ザガーロはやばい薬⁉その効き目と副作用について
薄毛の抑制や発毛効果で現在高い注目を集めているザガーロですが、服用しても効果がない服用してはいけない場合があります。
ザガーロは男性型脱毛症であるAGAのみに効果が認められています。
つまり女性には効き目がありません。
効き目がないだけでなく、もし服用された方が妊婦の場合は大変危険です。
間違って服用することで胎児に大きな悪影響を及ぼすことになります。
また、同じ男性でも20歳未満での服用は有効性や安全性について確立されていないため、こちらも服用しないように注意することが大切です。
ザガーロ治療薬の相場について
フィナステリドだけではカバーしきれないⅠ型にも効果が認められているザガーロですが、1ヶ月あたりの平均価格はおよそ9,000円〜12,000円程度です。
プロペシアが平均価格8,000円〜10,000円であることからみても、少し割高な治療薬になりますが、期待できる効果が
- 5αリダクターゼⅠ型とⅡ型の両方の働きを阻害できる
- 発毛効果がプロペシアの約1.6倍ある
以上のメリットも考慮して考える必要があります。
少しでも高額な治療費を抑えたいとお考えの場合は、ジェネリック医薬品も有効です。
ザガーロジェネリック医薬品の値段は、1ヶ月あたり約7,000円〜10,000円程度と数千円ほど安く抑えられます。
詳しくは相談先のクリニックで確認してみて下さい。
AGA治療薬は必ず専門医に処方されたものを使用
AGA治療薬による効果は個人差はありますが、即効性があるわけではなく最低でも約半年から1年ほどの期間で経過をみる必要があるため、毎月の治療費もバカになりません。
そのため、少しでも費用を抑えようと個人輸入している薬を安く入手して使用しようと考える方もいます。
しかし、薬剤治療は体質や既往症などによっては服用できない場合や、ただの副作用では済まないことも十分あります。
独自の判断による服用は健康被害を被る危険性が高いため、絶対に辞めましょう。
専門のクリニックでは血液検査や診察を経て、一人ひとりに応じた治療方法を提供してくれます。
治療薬は必ず医師から処方されたものを服用しましょう。
AGA治療薬は適切なものを長期継続して使用しよう
ここまで新しいAGA治療薬として今注目を集めているザガーロについて解説してきました。
ザガーロは従来から使用されていて最もオーソドックスな主成分であるフィナステリドよりも薄毛抑制の幅が広いデュタステリドを主成分にした治療薬です。
フィナステリドでは満足できなかった方や、その高い効果性から今後扱うクリニックが増えることが予想されていますが、効き目が大きい分副作用も比較的出やすいと言われています。
AGA治療薬だけでなくメソセラピーなど、その他の治療方法でも同様ですが、治療薬や治療方法のメリット・デメリットをしっかり事前把握しておきましょう。
また、自身の体質などを考慮しながら最適な方法を選択して長期継続していくことが大切です。