2023.04.07
ハゲは遺伝する?遺伝しない?その真相と確率について
中学・高校生になってくると、友達同士で話題になる会話の一つに、「将来誰がハゲるのか?」があります。
「うちの親父とお祖父ちゃん、両方ハゲ。」
「じゃあハゲ確定だな。」
「うちの親戚にはハゲの人あんまりいないけど、肝心の親父がハゲ。」
「じゃあハゲるんじゃね?」
「親父はフサフサだけど、親父の弟がつるっぱげ。ちなみにお祖父ちゃんはちょいはげ。」
「お前の親父さん、よく助かったな…。」
このように誰々がハゲそう、大丈夫そうなどの会話で盛り上がった学生時代もつかの間。
気づけばすっかり大人になって「若ハゲ」の可能性にビクビクしながら過ごしている方もいるのではないでしょうか?
そこで気になるのが、ハゲは遺伝で決まるのか?について。
この記事ではハゲと遺伝の関係やその確率、ハゲを防ぐための手段や方法について解説していきます。
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ハゲを受け継ぐ確率は?
自分の父親やお祖父ちゃんがハゲていたとしても、当の本人が無事でフサフサの方も多く存在しています。
では実際にハゲを受け継いでしまう確率はどれくらいなのでしょうか?
AGAを専門に扱う大手クリニックであるAGAメディカルクリニックの報告によりますと、薄毛に関する遺伝子は約70〜90%で遺伝すると言われており、かなりの高確率で遺伝するというショッキングな結果が出ています。
年代別の発症割合は、20代が約10%、30代が約20%、40代は約30%、50代以降では約40%と、年齢が高くなるにつれて上昇していき、全年齢の平均でも3人に1人がAGAを発症する可能性があることがわかります。
若いからといって油断せず、薄毛家系の方や少しでも異変や違和感がある方は早期に対策を行うことが大切です。
そもそもなぜハゲる?そのメカニズムについて
髪の毛が抜けたままで新しい髪の毛が生えてこなくなるハゲは、そもそもなぜ起こるのでしょうか。
ハゲてしまう主な原因は男性ホルモン、そして遺伝です。
男性ホルモンであるテストステロンは筋肉の増強や生殖機能の安定を維持するといった役割がありますが、このテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合することで悪影響を及ぼします。
5αリダクターゼと結合されたテストステロンは悪性であるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されヘアサイクルを乱すようになります。
この5αリダクターゼが活性化されやすい体質の人が薄毛であるハゲになりやすくなるのです。
ハゲの遺伝を引き継ぎやすいのは母方⁉
遺伝による薄毛の確率でもう一つ気になるのが、「どちらの親からの遺伝がより受け継がれるのか」ではないでしょうか。
同じ親からの遺伝でも父親側のハゲ遺伝子が強いのか、母親側のハゲ遺伝子が強いのか、それとも両方とも同じ割合なのか。
結論を先に言うと、ハゲ遺伝子に関しては母方からの遺伝が強いと言われています。
理由としてはAGAは主に母親から受け継がれるX染色体が関与していると考えられていて、X染色体は性別以外の機能をたくさん保有するなど、父親が持つY染色体に比べて多くの遺伝子が存在しているからです。
ただし、父親側の遺伝子が影響しないわけではありません。
母方にハゲの人が少ないからといって油断しないように注意しましょう。
将来ハゲる可能性を調べる方法
「俺って将来ハゲるのか??」
自分がハゲる可能性について気になる方にオススメの方法として、薄毛の遺伝子が存在しているかどうか確認できる薄毛遺伝子検査があります。
検査を受けることで、遺伝によるAGA罹患率の可能性や薄毛の原因をある程度把握することができるなど、薄毛の早期予防や対策に役立てることができます。
薄毛遺伝子検査はAGAを専門に扱う病院やクリニック、遺伝子検査キットを購入して行うことが可能です。
薄毛遺伝子検査の相場は?いくらぐらい必要?
気になる検査費ですが、病院やクリニックで専門的に検査してもらう方法と、検査キットを使って簡易的に調べる方法で変わります。
ちなみにどちらも保険適用はなく全額自己負担です。
医療機関で検査する場合の平均相場は約15,000〜30,000円ほど、検査キットの場合では約数千円程度になります。
より正確に頭皮の状態や毛髪について検査したい場合は医療機関での検査、AGAの傾向があるかだけでもまずは知りたい方は検査キットというように、目的に応じて使い分けましょう。
薄毛が始まったと感じたら?やるべきたった一つのこと
薄毛の対策には様々な方法がありますが、最も手っ取り早く薄毛を最短・最速で抑えるためには専門の医療機関による診察で正しく薄毛の原因を特定することです。
一般の人が何が原因かわからず改善策を模索し続けるよりも、医学的根拠に基づいた方法についてアドバイスをもらう方が回り道をせずにすみます。
最近ではAGAを専門に扱うクリニックで、通院しなくても専門医が頭皮や毛髪の状態をオンラインで診察してくれるオンライン診療を導入しているところが急増しています。
初回カウンセリングを無料で行っているクリニックもありますので、プロの目とアドバイスを有効活用しましょう。
専門クリニックによるオンライン診療の流れ
オンライン診療の方法には各クリニックによって様々ですが、ここでは予約から終了までの一般的な流れについて解説していきます。
STEP1
オンライン診療の申込み・予約
まずはクリニックのHPでオンライン診療予約を行います。
空いてるお好きな時間・日程を入力し、日程が確定したら当日クリニックからお知らせがあった診療用URLにアクセスします。
STEP2
医師によるオンライン診療
身分証明書などを用意し、必要書類に記入を終えたら診療開始です。
スマホやタブレットのカメラで頭皮や毛髪の状態を診察してもらいます。
初診時はカウンセリングから診療まで約40〜60分ほど要します。
STEP3
治療スタート
治療が必要と判断された方で治療を希望される場合は薬の処方を行います。
お支払いの案内をし、入金確認後に治療薬と採血キットを指定の住所に発送します。
クリニックによっては即日発送してくれるところもあります。
STEP4
治療薬の受け取り
処方された治療薬が身体に影響がないかを調べるために血液検査を行います。
後日治療薬を受け取ったら採血した検体を返送し、医師の指示に従い服用を開始していきます。
STEP5
数ヶ月後に経過観察
AGA治療の効果を確認できるまでに個人差がありますが、およそ半年から1年は継続する必要があります。
特に治療期間の縛りはありませんので、途中いつでも辞めることが可能です。
2回目以降の診療もオンラインで行い、頭皮の状態や健康状態などの経過観察を行って後日治療薬の処方・発送を行います。
やってはいけない「やみくも」対策
抜け毛が気になりだした方がやってしまいがちなのが、ネットの情報に振り回されたり、自己流で色んな薄毛対策に手を出してしまうことです。
何か毛髪や頭皮に「良さそう」な対策を行うことで、ちょっとした安心感は得られます。
しかし、本人がケアしているつもりでも、行っている対策が実はほとんど効果がない場合も十分に考えられます。
大切な毛髪を守るためには、医療機関で診察してもらって「現在地」を確認して正しい方向に向かう道標を手に入れることが何よりも大切です。
ハゲと遺伝は大きく関係する。早期対策を
ここではハゲと遺伝の関係について解説していきました。
ハゲである薄毛の遺伝を受け継ぐ可能性は約70〜90%と大変高く、自分の家系にハゲの人が多いと、自分も将来ハゲてくる可能性はさらに高くなるものと考えておいた方がよいでしょう。
男性の薄毛で最も多い約9割近くの人が該当するAGAは進行性の薄毛で自然に治ることはありません。
そのまま放置しておくと、ドンドン薄毛が進行していきます。
またハゲの予防や改善に効きそうだからといってやみくもに育毛剤やヘアケア商品に手を出してしまうと、あなたにとってあまり効果がない方法を続けてしまう可能性もあるためオススメできません。
薄毛対策の第一歩は、自分のハゲの状態や原因を専門の医療機関で正しく知ることからです。
少しでも気にあることがあれば、専門クリニックに医学的根拠に基づいた診療を行ってもらい、現在の状態と今後の善後策についてアドバイスを受けるようにしてください。
もしそこで問題ないと診断してもらえれば安心できますし、治療が必要な場合でもあなたの頭皮や体質に合った治療方法を提案してくれます。